竜王スキー場へアクセスする最後の分岐あたりにポツンと1件のそば屋があります。
竜王スキー場の駐車場まであと約2kmといった場所です。
民家に看板が出たようなその店は、岩本そば屋と書かれています。
実は、オヤマボクチという山菜を蕎麦のつなぎに使ったこだわりのそば屋さんです。
店内へは雰囲気のある暖簾がかかった玄関より、靴を脱いで家に上がらせていただくような感じで入ります。
店内は広間に4人掛けの机が6卓、最大24名ほどのスペースです。
メニューはシンプルで、すがかわそば(ざる)と、単品メニューで天ぷら盛り合わせ、玉子焼き、地元名物の冷奴、そして「はやそば」です。一見、芋を練った饅頭にあんをかけた和食の一品のような「はやそば」は、茹でた千切りの大根に水で溶いた蕎麦粉をまぜて作られた郷土料理。細く切った蕎麦の「蕎麦切り」にも見える事や短時間で作れる事から「はやそば」と呼ばれるようになったそうです。
今回は、須賀川蕎麦(すがかわそば)のざると、単品メニューから天ぷら盛り合わせを注文。そうです、合わせて天ざる蕎麦です。
まずは、天ぷらが運ばれてきました。エノキ、大葉、茄子、サツマイモ、かぼちゃ、ピーマン、舞茸の7種類。抹茶塩でいただきます。
野菜は時期によって変わるようですが、地元の野菜といった感じで山だけにエビ天は無しですね。
続いて須賀川蕎麦(すがかわそば)が出てきました。ざるそばですが海苔が載ってないので一般的にはもりそばですね。ツルっとみずみずしい光沢がコンニャクのようにも見えるほどで見た目にもいつもの蕎麦とは違います。これはオヤマボクチをつなぎに使う事でコシが強く喉ごしが良い蕎麦になる結果のようです。しっかりと蕎麦の風味も感じる新食感の蕎麦でした。
須賀川蕎麦(すがかわそば)と天ぷらの注文が全て揃いました。この後そば湯も出されていただきましたが、思ったよりサラッとしたそば湯と思ったら底に沈殿してました。熱いので気を付けながら少し混ぜてそば湯をおかわり。
美味しくいただきました。次ははやそばと玉子焼きもいただきたいと思います。