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オリンピックでも大注目!スノボの競技を紹介

  • 公開日:2021.12.13
  • 更新日:2024.02.19
ハーフパイプ

スノボは、スキーと同様に広大な自然の中をダイナミックに滑走することで自然をより感じられ、爽快な気分にさせてくれる点が最大の魅力といえます。
一度やってみるとみんながハマるというくらいに、誰もが魅力を感じるウィンタースポーツです。
近年では冬季オリンピック種目にも選ばれ、とても注目を集めるスポーツになっています。今回は知っているようで知られていないスノボ競技について紹介していきます。

オリンピック以外にも大会はある

スノボの大会といえば冬季オリンピックが思い浮かぶ方は多いかもしれませんが、もちろんオリンピック以外の世界大会も開催されています。 FISと呼ばれる国際スキー連盟は、スキーだけではなくてスノボも統括しています。
スノボにも世界選手権・オリンピック・ワールドカップと三大世界大会があり、オリンピック以外の2つの大会はFISが主催となっていますので、スノーボーダーからかなり注目されている競技大会です。
ワールドカップ、と聞くとサッカーのように4年に一度開催されるイメージが浮かぶかもしれませんが、スノボの場合は毎年開催されています。
しかも、シーズンオンの間に世界中で開催しています。
それらの試合の上位者にはポイントが与えられ、最終的にシーズンを通して総合ポイントが多い人が優勝となります。
一方、FISが開催する世界選手権の場合は2年に一度10日間の日程でおこなわれます。
世界選手権といえば1つしかないと思われますが、実はスノボの世界選手権は2つ存在しています。というのも以前はFISの他にISFと呼ばれる国際スノーボード連盟が存在しており、ISFの方が先にスノボの世界選手権をスタートさせ、後を追うようにFISが世界選手権を開催し始めたのです。
ただ2002年にISFは解散し、代わりにWSFと呼ばれる世界スノーボード連盟が誕生し2012年からは4年に1度に世界選手権を開催しています。このように、いろいろな大会がスノボにはあります。

スノボ競技としての種類について

それではスノボの世界大会やワールドカップでは、具体的にどんな競技がおこなわれているのでしょうか。
単純にスノーボードを滑るだけではなく、競技種目はいろいろ分かれています。

・フリースタイル
・アルペン
・スノーボードクロス

主にこの3つに分かれており、さらにその中でも細かく分かれているので、ここではスノボ競技としての種類を紹介します。

■フリースタイル

フリースタイルは、

・ハーフパイプ
・スロープスタイル
・ビッグエアー

と3つに分かれています。

ハーフパイプは、多くの人が「スノボとはこれ!」とイメージできる競技で、冬季オリンピックでも毎回かなり注目されています。半筒型にくり抜かれたコース内をまるで振り子のように滑り、技を繰り出していきます。
コースの形状はある程度大きさは決められていますが、公式で決まっているわけではありません。
選手は5回か6回程度トリックを決めて、審査員に得点をつけられます。
判定の基準は、

・難易度
・完成度
・安定性
・技の高さ
・技の構成

これらで採点されて、空中での姿勢や着地の安定だけではなく美しさもチェックのポイントとなっています。
多様性なども含めて、総合的な判断のもと採点されます。
ハーフパイプは非常に速いスピードでパイプを下り、その反動で飛ぶのでダイナミックで見ている側は圧倒されます。

スロープスタイルは、コース内にレール・ボックスなどのジブアイテムとジャンプ台が設置されており、それらを使って技を出していきます。 どんなアイテムやジャンプ台が用意されているのかを選手は知らずに本番を迎えることも多く、サイズも会場によってさまざまです。
数人の審査員が技の「難易度・完成度・安定性・構成」を採点し、基本的には2本滑るうちの良い点数を採用します。
アイテムを使用しない、ミスをするなどで大きく減点されてしまう競技です。
得点を高くするためにはジャンプと技を駆使する必要があるので、完成度が高い競技が見られます。

ビッグエアーは、ワンメイクとも呼ばれる競技で1つの大きなキッカーを飛んで「難易度・完成度・安定性」を競います。
スロープスタイルと同様に、2本滑って得点が高い方を採用します。
ワールドカップの競技として重要な位置付けの競技です。

フリースタイルは、どの競技もすごくダイナミックで迫力のある滑りを見られます。
技だけではなくて、構成まで採点のポイントとなるため、選手が持つパフォーマンス力が重要になる競技といえるでしょう。

■アルペン

アルペンは、技を競うものではなくスピードタイムを争う競技です。
ポールまたはフラッグの間をターンしながら通過して滑走し、その速さを競っています。

・スラローム
・ジャイアントスラローム
・スーパージャイアントスラローム

上記3つの回転に分けられていて、大回転になるほどターンが大きくなり、滑走距離も長くなると覚えておきましょう。
このほかにターン技術などは関係なく、単純に速さを競い合う「ダウンヒル」や「パラレル・ジャイアントスラローム」など、本来なら1人で滑るところを2人の選手が同時に滑走する競技も存在しています。
アルペンの場合は、通常のスノボとは異なる形状のボードを使用するため、アルペン競技をおこなう際は「アルペン用」のボードが必要です。
ボードもブーツも違いますので、アルペンをしてみたいと思う方は、必ず専用の道具を使いましょう。

■スノーボードクロス

スノボ競技の中でも新しい競技として知られています。
コース内に複数のキッカー・ウェーブ・バンクなどがある障害物レースのようなスノボ競技です。
大体4人から6人程度が同時スタートをするため、接触や転倒が多くなりケガが多い競技といえます。
スノーボードクロスは体を張る競技でもあるので、スノボ競技の中でも「雪上の格闘技」と呼ばれることも多いです。
2006年から正式にオリンピック競技となったので、まだあまり有名ではありませんが見応えのある競技といえます。
同時滑走の人数が多いため、勝敗がわかりやすく観客が手汗を握る思いをするような競技です。
複雑なルールではありませんので、陸上競技と一緒で複数人が同時にスタートすることによって、決着も簡単に分かります。

スノーボード

■スノボ競技の見どころ

大きく分けて3つの種類があるスノボ競技ですが、それぞれ見どころは違ってきます。
実際に競技として見る上で、特徴や見どころがわかっていないと楽しさも理解できないので、よく理解しておくようにしてください。
フリースタイルの場合は、基本的に自由に滑ることで選手の力量を見ることが可能です。
ジャンプの高さや着地の安定性、姿勢の美しさなど見ているだけでワクワクするようなスノボパフォーマンスが期待できます。
アルペンはそのスピード感が非常に魅力で、「雪上のF1」とも呼ばれています。
かなりスリリングな競技なので、海外で非常に人気がありヨーロッパではサッカーやロードレースと並び三大スポーツとして競技者がたくさんいます。 日本でも徐々に競技者は増えている傾向にあり、ワールドカップなどでも注目を集めている競技です。
スノーボードクロスは複数人が近い距離で滑るため、アクシデントが発生しやすい競技ですが、そうした熾烈な争いが発生することがこの競技の大きな魅力だといえます。
スノボの競技は、どの種類も複雑なルールは存在せず、誰が見ても分かりやすいものです。
簡単でわかりやすいというのはそれだけ魅力も伝わりやすいということなので、スノボが多くの人から人気を得ている理由の1つと言えるでしょう。
オリンピック競技としても認識されている今、どんどんスノボの人気は増えていく傾向にあるため、今のうちからスノボツアーなどに参加して、自ら体験してみるのもいいでしょう。

この記事を書いた人

名迫

名迫和男

所属
ビーウェーブ東京営業所
スキー・スノボ歴
スキー40年、ファンスキー20年、スノボ1年
おすすめスキー場
トマムスキー場

スキーを始めて40年、いろいろなスキー場に行きました。今でも朝からリフト終了時まで滑りまくってます。昔と違いスキー板の性能も良くなりターンも楽になりました。そして疲れた体を癒す温泉と、夜のお酒はもちろん大好きです。

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