数多くのスキー場がある長野県
長野県にはスキーヤー、スノーボーダーに高い人気を誇っているスキー場がたくさんあります。だからと言って、長野県を訪れる旅行者の目的がスキーだけなんて思ってはいけません。
長野県は全国的に見ても旅行者が多い県なんです。ある宿泊旅行調査によると、長野県への来訪意向が全国6位となっています。つまり「長野県に観光旅行へ行きたい!」と思っている方が多いということです。更に再来訪意向も全国4位と上位に位置しており、過去長野県に訪れたことのある多くの方が、また行きたいと思っています。
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スキー場へは基本的にスキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむ方しか行きません。ウィンタースポーツに興味の無い方にとって、スキー場は全く身近な存在ではありません。ではそんなに多くの方が長野県に行く目的は一体何なのでしょうか。
それは「温泉」です。
実は長野県は200以上もの温泉がある「温泉王国」なんです。古くから伝わる温泉が非常に多く、その湯質も素晴らしいことで知られています。観光としてではなく、病気治療のために温泉に入りに行く方も多いようです。
また、長野県には広大な大自然が広がっています。自然の宝庫である長野県は避暑地としても高い人気を誇っています。そんな大自然の中にも温泉施設があり、自然が織り成す素晴らしい大パノラマを眺めながら露天風呂に入ることもできます。
あの暑い夏に長野県を訪れてみて下さい。すがすがしい空気と涼しい風が心地よく、夏が終わるまでそこに滞在してしまいたくなります。
また、「森林セラピー」のメッカとしても知られているので、「日常生活の疲れやストレスを解消したい!」という方や、癒しを求める方に人気となっています。
今回はスキー以外の長野県の魅力を詳しく紹介していきます
長野県の魅力って?みんな大好き長野県
人気の温泉がたくさんある!
先程もお話しましたが、長野県には200を超える温泉があります。その中でも人気の温泉を紹介したいと思います。
1.野沢温泉
江戸時代より湯治場として賑わっているのが野沢温泉です。信州屈指の名湯で「名湯の里」として親しまれています。長野県の北東部に位置しており、周囲にはスキー場もたくさんあります。
実は野沢温泉は江戸時代以前からあったとても歴史ある温泉です。野沢温泉村にある13の外湯は全て無料で利用できます。村には「麻釜(おがま)」と呼ばれる天然記念物があり、その熱泉で山菜をゆでるのは昔からの風物詩となっています。
2.白骨温泉(しらほねおんせん)
長野で有名な乗鞍岳。その乗鞍岳東側山腹にある秘境の温泉が白骨温泉です。乳白色のお湯とその立地から、数々の旅行雑誌などに取り上げられています。
白骨温泉にある「白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石」は国の特別天然記念物に指定されています。鎌倉時代に湧出した歴史ある名湯です。実は乳白色として知られている白骨温泉ですが、その湯口はほぼ透明です。空気に触れることで乳白色になるとても不思議な温泉です。
3.別所温泉
1400年前に開湯した温泉が別所温泉です。他の温泉も古い歴史があるのですが、別所温泉は信州最古と言われているほど長い歴史を誇る温泉です。美肌効果が高く、その効能が広く知れ渡ったことから観音様が祭られました。別名「美人の湯」とも言われているため、女性に人気の温泉です。
4.渋温泉
老舗の温泉旅館が数多くある温泉です。湯治場としての歴史があるのですが、その風情がそのまま残されています。ジブリ映画の宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルとなったとも言われている温泉宿があります。
重要文化財に指定されているその温泉宿は、まさにジブリの世界そのものです。また、渋温泉に宿泊すると9つの共同湯全て無料で入ることが可能です。
5.昼神温泉
山里のとても静かな温泉街として知られているのが昼神温泉です。山々に囲まれた温泉街で、中央自動車道と直結しているためアクセス便利です。山里にあるのですが、その規模は長野県南部随一を誇ります。40軒以上もの宿泊施設があるので、シーズンは賑やかな雰囲気になります。
国宝建造物巡りが楽しめる!
長野県にはさまざまな国宝建造物が5つも存在しています。
歴史ある地として知られている京都や奈良はイメージが付きやすいですが、長野にそれだけの国宝建造物がある事を知らない方は多いではないでしょうか。そして建物以外にも2つの美術品が国宝に指定されています。そこで、以下では長野県の国宝建造物と国宝を紹介していきます。
1.松本城・天守
長野県松本市にある城「松本城」は戦国時代に築城されました。国宝建造物となっている天守は安土桃山時代末期~江戸時代初期に建造されています。現存している五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城です。
松本城のバックには美しいアルプス山脈が見えます。そのコントラストはまさに絶景です。長野県の人々を長い間見守っている松本城は、まさに国宝に相応しい。長野県を訪れたら是非とも見ておきたい日本の宝です。
2.安楽寺・八角三重塔
長野県上田市別所温泉にあるのが安楽寺です。安楽寺は長野県で最古の禅寺です。建立された時代は曖昧ですが、鎌倉時代が濃厚であると言われています。
そんな安楽寺にある国宝建造物が「八角三重塔」です。木造八角三重塔として、全国で唯一のもの。その歴史ある佇まいは、時代を超えてもなお受け継がれて行くことだと思います。
3.大法寺・三重塔
長野県小県郡にある天台宗の寺院が大法寺です。奈良時代の大宝年間に創立されたと伝えられています。
そんな大法寺にある国宝建造物が三重塔です。あまりにも美しいその姿から、「見返りの棟」とも呼ばれています。三重塔自体も美しいのですが、それを引き立てている周囲の風光との調和が更に美しいと評判です。日本一美しい塔と言われるその姿は一見の価値ありです。
4.善光寺・本堂
長野県長野市にある寺院が善光寺です。日本最古と言われている一光三尊阿弥陀如来を本尊としています。ご開帳が行われる丑年と未年にたくさんの参拝客が訪れます。1400年の歴史を持つ善光寺の本堂は国宝建造物に相応しい佇まいです。
5.仁科神明宮・本殿・中門
長野県大町市にある神社が仁科神明宮です。
日本で唯一の国宝の神明造。信濃のパワースポットとも言われている仁科神明宮は、大杉や桧が茂る森の中に佇んでいます。
静寂に包まれたどこか神秘的な雰囲気はまさにパワースポットと言えます。1000年以上の渡って20年に一度の式年造営が行われてきました。そんな仁科神明宮の本殿・中門が国宝に指定されています。
6.楽焼白片身変茶碗(銘不二山/光悦作)
江戸時代(17世紀)に本阿弥光悦作の楽焼の茶碗(不二山)です。荒い砂が混じった白土をベースに作り上げられた茶碗はまさに芸術品です。
和物茶碗の国宝は日本に2つしかありません。そのうちの一つである楽焼白片身変茶碗は信州にとどまらず日本の宝です。この楽焼白片身変茶碗は長野県諏訪市にあるサンリツ服部美術館に保管されており、年2階国宝展示の際にお目見えします。
7.土偶・縄文のビーナス
縄文時代中期に作られたと言われている土偶「縄文のビーナス」は、妊婦を象っているものです。
長野県芽野市の棚畑遺跡から1986年に発掘されました。割れもなく完璧な状態で発掘された奇跡の土偶。普段は芽野市尖石縄文考古館(長野県芽野市豊平)に保管されています。
このように長野県には魅力がたっぷり!
だから多くの方が長野県を訪れているのです。