スキーを始める際、最初に悩むのがスキー板の選び方です。
スキー板を購入するとなれば、それなりの費用がかかるため、失敗したくないと思う方が多いのではないでしょうか。
自分に合ったスキー板を選ぶポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
しっかりと適したスキー板を選ぶことが、怪我や事故を防ぐ大きなポイントです。
自分のレベルはどの程度なのか把握する目安
まずは、自分のスキーレベルがどの程度なのかを把握しましょう。
全く滑ったことがない人なら初心者だとわかりますが、その他の方であれば自分がどの程度のレベルなのだろうかと悩みます。
目安としては、初級者と呼ばれる方はボーゲンと呼ばれるハの字の滑走が基本で、スピードを出せない状態です。
左右に曲がる際もゆっくりと、常にブレーキをかけながら滑る人は初級者だといえます。
中級者になると、ある程度スピード感にも慣れていて、左右に曲がる際も滑りながらターンができるような感覚です。
ブレーキを常にかけていなくても、自分の意志でさっと止まることができる人は「ある程度滑れる」という状態を指します。
中級者の場合は、パラレルと呼ばれるスキー板を並行にして滑る姿勢で滑るのが基本です
。 例えば学校の授業や友人の付き合いでしかスキーを滑ったことがないという方の場合は、初級者と判断したほうが良いでしょう。
何度かスキーを滑ったことがあったとしても、久しぶりだとスピード感覚がわからないのでいきなり中級者向けのスキー板を買っても混乱してしまいます。
失敗しないスキー板の選び方
失敗しないスキー板の選び方は、多くのポイントがあります。それぞれを考慮しながら選択することで、自分に適したスキー板を見つけられるので覚えておきましょう。
また、スキー板を選ぶ前に自分の体格を今一度再認識することも重要です。
- ・身長に合わせる
- スキー板を選ぶ際は、自身の身長に合わせるのはとても大切です。
一般的には、身長から5〜10cm程度短いものを選ぶと良いとされています。
特に初心者の場合は、スピードを出すのがまだ怖いと思っている方も多いので、できる限り短い方が良いでしょう。
身長よりも10cm程度短いものを選ぶと、板を振りやすくなるため、曲がったりスピードを出しすぎなかったりと操縦がききやすいです。
不安だからとあまりにも短くしてしまうと、徐々に上達してきた段階で逆に安定感がなくなり、使いにくさを感じるでしょう。
早い段階で買い替えの時期が来てしまうので、マイナス10cmが適切だと思ってください。
中級者の場合は、少しスピードを出して滑ったり、ターンの精度を高めたりと安定感が欲しくなるでしょう。
身長よりも5cm程度低いくらいがちょうど良い長さだといえます。
スキー板は、長さによって扱いやすさが全く違うので、思うような長さがなければ男性なら160cm程度、女性なら155cm程度のものを探してみると良いでしょう。 - ・体重に合わせる
- スキー板は、身長の他にも体重がとても大事です。
なぜなら、スキー板を選ぶ際に剛性という浮力の強さを表す言葉を使い、スキー板のしなりやねじれにも関係してきます。
体重が重い人の場合は、浮力が大きい方が安定しますし、軽い人は浮力が小さなスキー板だと安定して滑れるでしょう。
もしも、身長が低いけど体格ががっちりしている人の場合は、身長だけに合わせず浮力の大きめなスキー板を購入してください。 - ・スキー板の種類
- スキー板の種類によっても、滑りが変わってきます。以下の4種類があるので、自分の理想とする滑りによって決めましょう。
・オールラウンド
・オールマウンテン
・フリーライド
・レーシング
オールラウンドは、しっかりと圧雪されたゲレンデを滑るためのスキー板で重量も比較的軽量です。
筋力がなくても扱いやすい種類なので、初心者はまずオールラウンドを試してみましょう。
中級者の場合はオールマウンテンがおすすめで、ゲレンデ内の整地されていない場所やゲレンデ外でも滑れるように作られたスキー板です。
少しスキーに慣れてきて、新雪などふわふわの雪面を滑走したい方におすすめの種類といえます。
フリーライドやレーシングの場合は、ジャンプなどの激しい動きをする人やタイムを競うなど上級者向けの種類です。
そのため、初心者・中級者はすぐに選ばないようにしましょう。 - ・スキー板の軽さ
- スキー板の軽さは、持ち運びの良し悪しだけではなくてはコントロールのキーにもなります。
一概に軽ければいいという訳ではないですが、コントロールしやすいため、初心者は軽量なスキー板を選択しましょう。
軽量なスキー板は、操作性に優れていて初心者でも簡単に滑れるのでおすすめです。
中級者の場合は、滑走時の安定感を重要視すると良いため、ある程度重量のあるスキー板を選びましょう。
滑走時にスピードが出ても、中級者の場合は問題なく滑れるので重量のあるスキー板の方がスピードが出ても安定して滑りを楽しめます。 - ・スリーサイズやサイドカーブ
- スキー板を選ぶ際に、スリーサイズとサイドカーブもとても重要です。スリーサイズは、以下の意味があります。
・スキー板のトップ部分(前部)の最大幅
・スキー板のセンター部分(中央部)の最小幅
・スキー板のテール部分(後部)の最大幅
センター部分が太いほど、新雪などふわふわの雪でも滑りやすいですが、太すぎる・細すぎると逆にバランスがとりにくいので、スキー初心者の場合は70~90mm程度の板を選ぶと良いです。
サイドカーブは、トップ・センター・テールにかけてのカーブを描く半径を指しています。
別名「ラディウス」と呼ばれていて、スキー板のカタログでには「R〇m」と表記されるケースが多いです。
サイドカーブが小さいほど小回りが利くため、初心者の場合は12~17mのモデルがおすすめといえます。
サイドカーブは操作性のバランスを保つのにとても重要な部分です。
スキー板選びで迷った時の解決方法
スキー板の選び方を把握しても、どんなスキー板を選べばいいのか決定打に欠けると不安に感じる方も多いでしょう。そのため、スキー板選びで迷った時の解決法をご紹介します。
- ・ショップ&レンタル店のスタッフに相談
- 近年、インターネットショッピングで手軽にスキー板を購入できる時代です。
しかし、まだ初心者・中級者のうちは自己判断せずにショップやレンタル店に出向きましょう。
上級者であれば、お気に入りのスキー場もあるでしょうし自分に合ったスキー板はどのようなものかある程度把握しています。
初心者・中級者の場合は、まだ不安が残るため店舗やレンタル店にいるスタッフに質問してください。
例えば、どのようなシチュエーションでどれくらいの頻度でスキーをするつもりなのか、といった点を話した上でスキー板選びに迷っていると伝えましょう。
スポーツ店のスタッフは、しっかりとした知識を持ち合わせているので丁寧に教えてくれます。
実際にお試しで装着できたり、メンテナンス方法まで教えてくれたりするので、安心です。 - ・安定性と滑りやすさを重視
- 迷っている際は、ひとまず安定性と滑りやすさを重視しましょう。
スキー板が並んでいると、ついつい見た目の良さに気を取られがちですが、スキーに怪我はつきものなので、安定した滑りができるスキー板を選んでください。
むりやり上級者向けのスキー板を選んでも、思うように上達はしません。
スキー板に力がかかっても安定した硬めのスキーを選択すると、安定した滑りが楽しめます。 - ・まずはレンタルから試す
- いきなりスキー板を購入せずに、まずはレンタルしてみるというのも1つの方法です。
現在はレンタル店もたくさんあり、有名ブランドや最新モデルを用意しているケースもたくさんあります。
そのため、スキー板を購入する前にどんな滑りなのかをレンタルで試してみると良いでしょう。
スキー板は決して安いものではなく、気軽に買い替えるものでもありません。
ぜひレンタルをしてみて、自分に合ったスキー板を見つけてみてください。
まとめ
スキー板を選ぶ際は、まず自分がどの程度のレベルなのかをしっかりと把握しておきましょう。
レベルに適したスキー板を選ぶことが、上達への近道です。
楽しく滑るためにも、今回ご紹介したスキー板の選び方を参考にしていただき、自分に最適なスキー板を選んでください。
迷った時は、ショップのスタッフに相談したりレンタルを試したりなど、慎重に進めましょう。