
スキーやスノーボードに行くために、毎年シーズンが始まる何ヶ月も前から計画する方は少なくありません。
行先のスキー場を考えたり、宿泊や交通の予約を取ったり、板にワックスをかけたりウェアを新調したりとゲレンデ以外の楽しみも満載です。
今回は、スキー・スノボのシーズンについて解説します。
早めに予約すればお得な特典を受けられる場合もありますので、併せて調べてみるとよさそうです。
INDEX
最も早いシーズンスタートは10月
最も早いシーズンスタートで、10月頃です。
人工造雪マシーンがあるようなゲレンデでは、いち早くオープンしている可能性があります。
しかしほとんどのゲレンデが早くても、11月頃のオープンになることが一般的です。
スキー・スノボファンによる「初すべり」目的の訪問が多い時期でもあり、家族連れなど一般的なウィンタースポーツレジャーとしての利用はまだまだ先です。
まずはスキー場ごとの営業情報を仕入れ、オープンに合わせて出向いてみることをおすすめします。

豪雪地で知られる北海道のスキーシーズン
例えば北海道で人気のルスツリゾートの冬季営業期間は、例年11月下旬から4月上旬頃までです。2024-2025シーズンの場合、2024年11月23日(土)から2025年3月30日(日)までの営業です。本格的なシーズンインとなる12月中旬以降は、ほぼすべてのコースがオープンし、ナイター営業も始まります。
ニセコエリアの冬季営業期間は、例年12月上旬から5月上旬頃までと、比較的長く設定されています。ニセコは「ニセコユナイテッド」として、ニセコグラン・ヒラフ、ニセコHANAZONOリゾート、ニセコビレッジ、ニセコアンヌプリ国際スキー場という4つのスキー場から構成されており、それぞれで営業期間が若干異なりますが、例年、12月上旬にオープンし、5月上旬のGW(ゴールデンウィーク)頃まで営業しています。

多くのスキー場がある長野県のスキーシーズン
長野県の中でも標高が高くシーズンが長いスキー場と言えば、志賀高原スキー場。例年、11月中旬から5月下旬頃までの約半年間もスキーやスノーボードが楽しめますが、18のスキー場が集まるビッグゲレンデのため、エリアによってもバラつきがあります。
・シーズン開始(11月中旬〜下旬)
標高の高いエリアにある熊の湯スキー場や横手山・渋峠スキー場など標高の高いゲレンデから順次オープンします。この時期はまだ積雪が少ないため、滑走可能なコースは限られますが、日本で最も早く滑れる場所の一つとして知られています。
・本格的なシーズン(12月中旬〜4月上旬)
例年、十分な積雪があり、志賀高原エリア全体が滑走可能になります。全18のスキー場が連結し、広大なスノーリゾートでの滑走を存分に楽しめます。雪質も良くなりこの時期が最も賑わうベストシーズンです。
全体的には年明けから2月頃がトップシーズン
スキー・スノボのトップシーズンは、年明けから2月頃です。
降雪量が安定しやすくパウダースノーが楽しめる時期でもあり、特に2月の土日はトップシーズン料金が適用される場所も増えてきます。
年末年始の長期休暇に合わせて訪れるスキーヤーやスノーボーダーも多く、宿泊やリフト券をセットにしたツアーで今シーズンの初滑りで年越しを迎える方も少なくありません。特に温泉地のスキー場はアフタースキーも満喫できる場所として人気が高く、早くから予約が一杯になることが多いです。人気の高い日程として、年始は新年イベントが企画されたり、2月は春休みに入った大学生が増えたりする時期でもあるため、利用を検討している場合は早めに予定を決めて予約しておくのが良いでしょう。
確実にオープンしていることが予想される時期でもあるため、3~4か月前から早割予約がスタートする場所もあります。
お得に利用したい方は必見です。

麓のキッズパークや雪の量が必要なスノーパークの営業時期
ファミリーに人気のキッズパークはゲレンデの麓など標高が低い場所に設置されることが多く、気温が上がりやすいため営業期間が短い場合が多くなっています。そのため、キッズパークはシーズン初めや終わりには閉鎖され、本格的な雪が積もる1月〜2月の期間に営業することがほとんどです。お子様連れで雪遊びに行く際は、事前に公式サイトでキッズパークの営業期間や状況を確認することをおすすめします。
スノーパークは一般的にゲレンデ全体の営業期間よりも短くなる傾向があります。これは、ジャンプ台やレール、ボックスといったアイテムを維持するために、大量の雪が必要となることに加え、気温の上昇に弱いという特性があるためです。一方で、比較的長く営業しているスノーパークもあります。そうしたパークには、以下の特徴が見られます。
・高標高
標高が高い場所にあるスキー場は、気温が低く雪が解けにくいので、春先まで良いコンディションを保てます。
・人工降雪機
優れた人工降雪システムを持つスキー場は、自然雪が少なくても人工雪でパークを維持できます。
・日当たりの少ない場所
北向きの斜面など、日当たりの少ない場所にパークを設置することで、雪が解けるのを防いでいます。
スノーパークの営業期間は、ゲレンデ全体の期間と異なることが多いため、訪れる前に必ずスキー場の公式サイトでパークの営業状況を確認することをおすすめします。

3月以降は春スキーシーズン
3月以降は、一般的に「春スキーシーズン」と呼ばれています。
気温が高くなり始めるため積雪量が安定しない季節ではありますが、その分料金も安めです。
冬の間に積もった雪を活用しながらコストパフォーマンスよく遊べます。
スキー旅行を販売している旅行会社などでも、春スキーのスキーツアーの特集が組まれることもあります。
ただし、天候によって営業が左右される場合もあるため、事前に天気予報やゲレンデの状態は必ずチェックしておきましょう。
あまり前すぎるタイミングで予約せず、ケースバイケースで利用していくことがおすすめです。

新幹線やバスで行く日帰りツアーのシーズン
新幹線やバスを利用した日帰りスキーツアーのシーズンは、一般的に12月下旬から3月下旬までが中心となります。ただし、時期によってツアーの内容や料金、利用できるスキー場に特徴があります。
1. シーズン初め(プレシーズン)は12月上旬〜中旬
人工降雪機を備えたスキー場や、標高の高い一部のスキー場を対象にしたツアーが始まります。積雪が安定しないため、ツアーの本数は少なく積雪不足による中止の可能性も多い時期です。
2. ハイシーズン:1月上旬〜3月上旬
ツアーが最も多く設定される時期です。ほとんどのスキー場がオープンし、雪質も安定しているため、バラエティに富んだツアーから選ぶことができます。もっとも需要が高まる時期なので、料金も高めに設定されます。特に週末や祝日は割高になります。
3. 春スキーシーズン:3月中旬〜5月上旬
多くのスキー場が春スキーシーズンに入り、ツアーの本数は徐々に減少します。雪解けが進み、コンディションは柔らかくなりますが、気温が暖かく、快適に滑れるのが魅力です。料金は比較的安くなり、「春スキー割引」が適用されるツアーも多くなります。
一部、ゴールデンウィークまで営業しているケースも…
標高の高いスキー場や寒冷地にあるスキー場では、ゴールデンウィークまで営業しているケースもあります。
一般的なゲレンデが2月下旬~3月中旬にかけて閉場していくなか、ゴールデンウィーク近くまで開いているところはかなりのロングオープンであると分かります。
積雪や天候の状況によって左右されることもありますが、トップシーズンを外して空いているゲレンデをお得に活用したい人は、この時期を狙ってみてもいいでしょう。

屋内スキー場であればオフシーズンの利用もできる
季節や天候に左右されない屋内スキー場であれば、オフシーズンの利用も可能です。
人工降雪機によるふわふわの雪があるだけでなく、人工のスロープも豊富であり、初心者から上級者まで多種多様な滑りを叶えます。
風速の影響を受けたくない方にも、人気があるスポットです。
都心からほど良いアクセスにある郊外に作られていることが多く、思い立ったタイミングですぐに出かけられるのもメリットだと言えるでしょう。
まとめ
スキー・スノボに出掛けるときは、トップシーズンを理解しておくことが大切です。
季節によってスキー場の営業体制が変わるだけでなく、早めの予約がないと埋まってしまう場合もあるため注意しておきましょう。
また、年間を通して複数回通い、コンディションの違いを楽しむ方法もあります。
積雪状況や気温に応じてどう滑る感覚が変わるのか試せば、スキー・スノボの楽しみも広がりそうです。