スキーの種類はたくさんありますが、「テレマークスキー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
かかとをフリーな状態にしつつ、前後に足を動かすこともできるスキーとして、近年特に注目を浴びています。
いわゆる「定番のスキー」ではないからという理由で初心者には難しいイメージがあるかもしれませんが、実は初心者から上級者まで幅広い層が楽しめます。
今回は、ゲレンデを自由に滑走できる「テレマークスキー」について紹介します。
メリットもリストアップしましたので、気になっていた方は是非チェックしてみましょう。
テレマークスキーとは?
テレマークスキーとは、かかとがスキー板のうえにおさまらないスタイルのスキーです。
かかと(ヒール)の自由度が高いため「ヒールフリーカントリー」と呼ばれることもあり、ノルウェーのテレマーク地方で発祥したと言われています。 普通の靴で歩くような自然な動きがしやすく、クロスカントリースキーのように山道を歩いて登ることも可能です。
また、アルペンスキーのようにゲレンデだけにこだわらず、バックカントリーでの利用も可能です。
テレマークスキーのメリット
ここでは、テレマークスキーのメリットを紹介します。
楽しさがわかるポイントでもあるため、是非チェックしてみましょう。
■早めのシーズンから楽しめる
雪が完全に積もりきっていない秋口や、少し雪が解け始めた春先でも、テレマークスキーであれば十分楽しめます。
滑走だけを目的としていないスタイルであり、滑ることも歩くこともできるため、楽しみの幅が広いことがひとつの要因となっているのでしょう。
秋口や春先であればスキー場の利用料金が安めに設定されていることも多く、お得にウィンタースポーツを楽しめます。
■初心者でも挑戦しやすい
初心者はアルペンスキーから始めるのが鉄則だというイメージもありますが、テレマークスキーから始めても全く問題ありません。
はじめて挑戦する人向けのレッスンプログラムも豊富であり、経験に応じたカリキュラムを提供してくれます。
スキー板にがちがちに足を固定することがないため、比較的通常の靴と同じような感覚を得やすく、初心者にもおすすめです。
また、足を前後にしやすいため「歩きや
すい」ということも、初心者向けの理由でもあります。 ただし、バックカントリーなど整備されていない場所に入る場合は、経験豊富な人についてきてもらいましょう。
可能であれば、インストラクターなど指導に長けている人に依頼するのがおすすめです。
■少し難しいことにチャレンジする楽しみがある
テレマークスキーは初心者でも挑戦しやすいものである一方、奥深さもあります。
かかとを浮かした状態で滑らかなターンすることは難しく、前に転びやすいとも言われています。
そのため、スキーやスノーボードにある程度慣れている人だからこそ、最初は普段との感覚が違うことに戸惑い、コツを掴むまでに時間がかかるかもしれません。
たくさん転んで雪まみれになりながら楽しむこともできるため、これから新しいことに挑戦したい人にもおすすめです。
まとめ
テレマークスキーは、初心者から上級者まで幅広いスキーヤーに楽しんでもらえるスタイルです。
ビンディングやブーツなどテレマーク用に準備するツールもありますが、最初のうちはスキー場やショップからのレンタルでも問題ないでしょう
スキーやスノーボード経験者であっても、テレマークスキーにすれば今まで体験したことのない滑りを楽しめるかもしれません。
ゆくゆくはバックカントリーなどレベルの高い場所にも踏み込みやすくなります。今シーズンは、スキーツアーを利用して、テレマークスキーに挑戦してみてはいかがでしょう?