スキーウェア・スノボウェアを自宅で洗濯する方法!お手入れと保管方法も解説

  • 公開日:2021.12.08
  • 更新日:2025.09.12
スキーウェア

スキーやスノボを楽しんだあとは、とても汗をかきます。
ウェアは、雪や雨、汗や皮脂汚れなど、様々な汚れが付着します。見た目はきれいに見えても、放置すると撥水性や透湿性といった機能が低下し、ウェア本来の性能を発揮できなくなってしまいます。シーズンオフには、正しい方法で洗濯し、来シーズンも気持ちよく着られるようにケアすることが大切です。
しかし、汚れを落とすためにウェアを自宅で洗濯してもいいのか、それともクリーニングに出すべきなのか洗い方に悩む方は多いでしょう。
つなぎになっているウェアもあるので自宅で洗濯するのが不安な方、また、クリーニングに出すにしても防水・撥水性はどうなるのだろうかと疑問は尽きません。
今回は、スキーやスノボのウェアのお手入れについて紹介していきます。

スキーウェア・スノボウェアは洗った方がいいの?

そもそもスキーウェア・スノボウェアの中には洋服を着ているので、汗汚れはそんなにないのではないか、雪の上を滑るだけなら、洗う必要もないのではないかと思う方はいらっしゃるでしょう。
しかし、実際は洗った方が良いでしょう。
なぜなら、スノボツアーなどで使用したスキーウェア・スノボウェアをそのままにしておくと、雑菌が繁殖しカビやにおいも発生して、次のシーズンで使用する際にはとても使えないくらい劣化している可能性が高まります。
あまり洗うと撥水性に影響が出てしまうのではないかと心配する方も多いですが、洗わない方が撥水性の低下を引き起こします。
そのため、使用した後は毎回洗濯する方が良いのですが、時間の都合上なかなかできないという方でも、せめてシーズンの終わりに1回は洗濯しましょう。
それまでは、使用後陰干しして湿気を取り除くことは手入れとして必ずおこなってください。

洗濯イメージ

スキーウェア・スノボウェアを洗濯する前に確認すること

自宅で洗濯する前にまず、スキーウェア・スノボウェアの洗濯表示を確認してください。
●洗濯機マーク
●手洗いマーク
この2つの表示に×マークがついていた場合は、自宅の洗濯機や手洗いで洗うことが不可となります。
撥水効果に優れているスキーウェア・スノボウェアの場合、洗濯機や手洗いがNGということも多いので、まずは洗濯方法を確認するようにしましょう。

選択表示を確認したら、全てのポケットの中身を空にします。リフト券や鍵、小銭などが残っていないか入念にチェックしましょう。
続いて全てのファスナー、ボタン、マジックテープを閉じます。特にマジックテープは開いたままだと他の生地を傷つける原因になります。

次に、洗濯機OKな場合「色落ちしないか」は必ずチェックしてください。
方法は洗濯洗剤を少量つけて、10分程度待ってからティッシュでふき取った際に色がつくかどうかを確認しましょう。
もしも色がつくようであれば、洗濯機でスキーウェアやスノボウェアを洗った際に色移りなどが発生してしまうので、避けてください。
洗濯機や手洗いができないスキーウェア・スノボウェアを利用している場合は、クリーニングを利用してください。
スキーウェア・スノボウェア専門のクリーニング店も多くありますし、専門じゃなくてもオプションで防水・撥水加工をしてくれるクリーニング店がほとんどです。
クリーニング店を利用する場合は、まずスキーウェア・スノボウェアが対応可能なのかを確認してから依頼しましょう。

自宅で洗濯する方法・手順

自宅での洗濯が問題ないとわかったらあとは洗濯するだけですが、方法は「手洗いか洗濯機」での洗濯のみです。

部分的な汚れの前処理

・襟元や袖口など、皮脂や泥で汚れやすい部分は、事前に前処理をすることで汚れ落ちがよくなります。

・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)の原液を汚れに直接塗り、歯ブラシなどで優しく叩き込むようになじませます。

・泥汚れは、乾いた状態で払い落としてから、洗剤をつけた布で叩くようにして汚れを浮かせると効果的です。

洗剤イメージ

洗剤の選び方

スキーウェアには、防水・透湿性といった特殊な機能が備わっています。これらの機能を損なわないためにも、洗剤選びは非常に重要です。

・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
一般的な家庭用洗剤では、界面活性剤などの成分が生地の撥水機能を阻害する可能性があります。おしゃれ着用の中性洗剤は、洗浄力がマイルドで、生地を傷めにくいのでおすすめです。

・専用洗剤
アウトドアウェアやスキーウェア専用の洗剤が市販されています。これらの洗剤は、撥水機能を損なわずに汚れを落とすように開発されているため、より安心して使用できます。特に撥水機能の低下が気になる場合は、専用の洗剤を使用すると、洗濯と同時に撥水機能を回復させる効果も期待できます。

※注意点
柔軟剤や漂白剤は絶対に使用しないでください。これらの成分が生地の機能を低下させる原因となります。

手洗いとなるとすごく大変なのではと思われがちですが、実際はそこまで大変でもありません。
まず、手洗いで洗濯する場合は以下のものを用意してください。

●タオル
●中性洗剤(あればおしゃれ着用洗剤)または専用洗剤

スキーウェア・スノボウェアを家庭で洗う時は、浴槽で洗うと大きさの面で困りませんが、ちょっと難しいという時はウェアが入るくらいの大きなバケツなどの容器を用意する必要があります。
浴槽もしくは容器にぬるま湯を溜めて、洗剤を入れてウェアをそのまま中に入れて丁寧に押し洗いしましょう。
強く押すと布地が痛むのではないかと不安に感じますが、しっかりと押し洗いしないと裏地がキレイにならないので、しっかりと押し洗いすることが大事です。
しっかり洗った後は一度ぬるま湯を捨てて、キレイなぬるま湯を再度溜め洗剤をすすいでいきます。
すすいでもぬるま湯が汚れなければ、すすぎOKということになるので、丁寧におこないましょう。
洗い終わったらタオルで優しくたたくように水分を取り除きます。
最初はタオルがすぐに吸水して重くなるので、複数枚使用したりバスタオルなど大き目のタオルで脱水してください。
洗濯機の場合は、洗濯ネットを利用して「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着コース」でそのまま洗濯機に任せるだけでOKです。
ただ、洗濯機の大きさによってはスキーウェア・スノボウェアを洗濯すると容量オーバーということにもなるので、その場合はコインランドリーで洗うもしくはクリーニングでの対応をしてください。
脱水を使用する場合は短時間(1分程度)で済ませます。防水性の高いウェアは、脱水がうまく機能せず、洗濯機が異常な振動を起こす可能性があります。

最後の乾燥ですが、ウェアの機能を維持するために非常に重要な工程です。

・陰干し
風通しの良い場所で、陰干しをします。直射日光は生地の劣化や変色の原因になるため避けましょう。

・吊り干し
ウェアのファスナーやボタンをすべて開け、ハンガーに吊るして形を整えます。特にパンツは裾を上に吊るすと、乾きが早くなります。

・乾燥機
乾燥機は原則として使用しない方が安全です。高温の熱風は、ウェアの防水フィルムや接着剤を剥がす原因になることがあります。ただし、一部のウェア(ゴアテックスなど)は、低温設定で短時間乾燥機にかけることで撥水機能を回復させることができる場合があります。必ず洗濯表示を確認するか、メーカーのウェブサイトで確認してください。

撥水加工の復活

洗濯や使用を繰り返すと、ウェアの撥水性は徐々に低下します。撥水性を回復させるには、以下の方法があります。

・撥水スプレー
乾燥後、ウェアの表面に撥水スプレーをムラなく噴霧します。スプレーはフッ素系のものがおすすめです。風通しの良い屋外で行いましょう。

・熱処理
撥水スプレーをかけた後、乾燥機(低温設定)やアイロン(低温、スチームなし、当て布使用)で熱を加えることで、撥水効果がより定着しやすくなります。これもメーカーの指示に従って行いましょう。

スキーウェア

スキーウェア・スノボウェアは清潔に保管

スキーウェアもスノボウェアも非常に繊細な衣類となるので、自身でしっかりと手入れする必要があります。
スキー板などと同様にきちんとシーズン中に手入れしておくことによって、長持ちするので保管方法には注意が必要です。
お気に入りのウェアを愛用できるように手入れを怠らずにいてください

この記事を書いた人

和田

和田昂之

所属
ビーウェーブ大阪本社
スキー・スノボ歴
スキー歴20年以上(スノボも少しできます)
おすすめスキー場
栂池高原スキー場

地元は兵庫県の北部。小さい頃からスキーをして育ちました。縁あってビーウェーブ白馬エリア担当に。ウィンタースポーツで白馬を盛り上げられるよう頑張ります!

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