スキーバッジテストとは、全日本スキー連盟(SAJ=SKI ASSOCIATION OF JAPAN)が定める、アルペンスキーの技能テストです。
スキーバッジテストの合格を目標に掲げて練習している方も多く、スキーの振興にも貢献しています。
今回はスキーバッジテストの詳細を紹介します。気になる方は参考にしてみましょう。
スキーバッジテストのクラス分け
スキーバッジテストには、「級別テスト」「プライズテスト」「ジュニアテスト」の3区分が存在します。
ここでは、それぞれの級分けや詳細を紹介します。
級別テスト
初心者からもスタートしやすい、級別のテストです。 5級から1級までの5段階に分かれており、初心者は5級からはじめるのがよいでしょう。
■5級
種目:プルークボーゲン(整理/緩斜面)
評価方法:講習を受け、指導員から認定をもらうことで合格する
■4級
種目:プルークボーゲン リズム変化(整地/緩・中斜面)
評価方法:講習を受け、指導員から認定をもらうことで合格する
■3級
種目:基礎パラレルターン(整地/緩〜中斜面)及びシュテムターン(整地/緩〜中斜面)
評価方法:講習を受け、指導員から認定をもらうことで合格する
■2級
種目:基礎パラレルターン大回り・基礎パラレルターン小回り・シュテムターン(ナチュラル/中斜面)
評価方法:検定員3名の前で決められた種目を滑り、点数を満たしていれば合格する
■1級
種目:パラレルターン大回り・基礎パラレルターン小回り・総合滑降(ナチュラル/急斜面)・パラレルターン小回り(不整地/中急斜面)
評価方法:検定員3名の前で決められた種目を滑り、点数を満たしていれば合格する 1級に限り、2級資格の保有が受験資格として設けられています。
プライズテスト
プライズテストは、級別テストで1級を取得していることが受験の条件です。
■テクニカルプライズ
パラレルターン大回り(ナチュラル)/急斜面
パラレルターン小回り(ナチュラル)/急斜面
パラレルターン小回り(不整地)/中急斜面
フリー滑降(ナチュラル)/総合斜面
上記4種目を滑り、検定員3名の平均値が点数を満たしていれば合格します。
■クラウンプライズ
パラレルターン大回り(ナチュラル)/急斜面
パラレルターン小回り(ナチュラル)/急斜面
パラレルターン小回り(不整地)/中急斜面
フリー滑降/総合斜面
上記4種目を滑り、検定員3名の平均値が点数を満たしていれば合格します。
ジュニアテスト
ジュニアテストは、中学生以下のみ受験できるスキーバッジテストです。
6級から1級までの6段階に分かれており、講習の受講およびポールを使ったタイム判定で合否が決まります。
ウィンターキャンプや林間学校などで団体受験する場合もあり、子どものスキーへの興味・関心を伸ばしたいときにおすすめです。
スキーバッジテストはどこで受験できる?
スキーバッジテストは、スキースクールで受験できます。
全日本スキー連盟に加盟しているSAJ公認のスキースクールやスキークラブであれば、基本的に指導員が常駐しています。
ただし、ゲレンデがオープン(クローズ)する時期はスクールにより異なり、年中いつでも受験できるとは限りません。
実施日を調べたうえで、申し込むとよいでしょう。
スキーバッジテスト受験にかかる料金は?
料金は受験料と公認料がかかります。
1級以上はSAJへの会員登録が必要なため、登録料と事前講習料が別途かかります。
最も高額なクラウンプライズで16,500円、級別テスト5級で2,100円です。
また、別途かかるSAJへの登録料は社会人か学生かによって変動するため、受験するスクールに確認するとよいでしょう。
まとめ
スキー技術向上に際し、明確な目標を掲げられると自然にモチベーションが上がります。
数年かけて着実にスキルを身につけられれば、ウィンタースポーツの楽しみにも目覚めるでしょう。
日帰りスキーなどで、こつこつ練習をして、ぜひ受験してみることをおすすめします。