
スノボやスキーの時どのような靴下を履くのが正しいのか、初心者の方は特に悩みそうですね。普段の靴下で良いのか、長さは?厚さは??など。そんな疑問に答えながらおススメや注意点などをまとめてみます。
INDEX

スノボ・スキーで使用する靴下のおすすめポイント
素材はメリノウールまたは機能性化学繊維がおすすめ
メリノウールは、保温性・調湿性・消臭効果に優れています。汗をかいても湿気を吸収し、冷えを防ぎつつ、ブーツ内を快適に保ちます。また、肌触りが柔らかく、チクチクしにくいので運動しながらも違和感なく履くことができます。
メリノウールを使用した靴下はモンベルなどの登山用品店で販売されているほか、トレッキングやアウトドアブランドでも取り扱いがあります。手頃な価格で購入する場合はワークマンで3足組が1,000円程度で販売されていたり、楽天市場などのWEB販売商品としても手軽に情報を検索できます。
また、ポリエステルなどの化学繊維は、吸湿性・速乾性に優れているのでこちらもおすすめです。汗を素早く乾かし、冷えや蒸れを軽減してくれます。ウールや化学繊維を組み合わせたものが多く、それぞれの利点を活かしています。
靴下の長さはハイソックス(ブーツの高さより長いロングソックス)がおすすめ
初心者や寒がりの方には厚手の靴下がおすすめです。保温性が高く、クッション性があるので、ブーツの締め付けによる痛みや衝撃を軽減します。単に厚いだけでなく、ブーツに当たるすねやくるぶし、つま先やかかとが厚めに補強されている専用ソックスを選ぶのがおすすめです。
一方で薄手の靴下は、上級者やフィット感を重視する方におすすめ。足裏の感覚が分かりやすく、ボードやスキー板への力の伝達がしやすくなります。また、ブーツがタイトな場合にも適しています。
形状や機能で選ぶ
ノーマル(丸型)は普段履き慣れている形状で、違和感が少ないです。
5本指タイプ
5本指ソックスは蒸れにくいため、汗をかきやすい方におすすめ。指が独立しているので、指先に力が入りやすく踏ん張りが利きやすいというメリットもあります。
足袋(タビ)タイプの靴下
親指だけが独立している足袋(タビ)タイプの靴下は、ノーマルと5本指のメリットを兼ね備え、足先のグリップ感も得られます。
こんな機能性靴下もおすすめ
コンプレッション(着圧)機能付きの靴下
サポーターのように適度な圧力で足の筋肉をサポートし余計なブレを抑え、疲労軽減効果が期待できます。ランニング、サッカーなどスポーツ時にも使用されるソックスです。
抗菌・防臭機能付き靴下
スキーやスノボーでは寒い日も運動による発汗や雪で靴下が濡れることも多く蒸れて臭いが気になることもあります。さらに、宿泊付きのスキーやスノボーに出かけると、帰って洗濯するのは2日後や3日後。そこで、抗菌防臭の機能付き靴下は効果的です。

スノボ・スキーで使用する靴下の注意点
靴下の重ね履きはしない
原則として、靴下は1枚で履きましょう。二枚重ね履きをすると、靴下同士がブーツの中で滑って足が安定せず操作性が悪くなったり、靴擦れの原因になることがあります。また、通気性が悪くなり蒸れたり乾かなかったりと使用感の低下にもつながります。
普段履きのくるぶしソックスなどは避ける
スノーボードブーツやスキーブーツは、足を固定するために硬く、しっかりとした構造をしています。短いソックスを履くと、ブーツの履き口や硬いシェルがふくらはぎやスネに直接当たり、激しく擦れ、水ぶくれ(マメ)や皮膚の炎症、靴擦れの原因となります。
また、ハイソックスは、防寒対策としても最も効果的です。靴下が長くなることで、ふくらはぎやスネといった体温が奪われやすい部分を広くカバーし、冷たい外気から守ります。スノボやスキーにおいて、ハイソックスは単なる防寒具ではなく、足を保護し、パフォーマンスを維持するための高機能な装備品です。快適性と安全性のために、必ずブーツの履き口よりも丈の長い専用ハイソックスを選びましょう。
厚すぎる靴下に注意
ただ分厚いだけの靴下は、ブーツの中で足が動きすぎたり、血流が悪くなったりする可能性があります。ブーツのフィット感を損なわない、薄くても保温性の高い専用ソックスを選ぶことが重要です。ブーツのサイズに合わせて厚さを調整しましょう。
綿(コットン)素材の単独使用は避ける
綿は汗を吸うと乾きにくく、濡れた状態が続くと足が冷えて体温が奪われる原因になります。ポリエステルやメリノウールなど、通気性が良く速乾性や保温性に優れた素材を選ぶようにしてください。(綿が他の素材と混紡されている場合は問題ありません。)

スノーボード・スキー専用の靴下
スノーボード・スキー専用の靴下(ソックス)は、雪山での快適性、安全性、そしてパフォーマンス向上に直結する重要なアイテムです。普段使いの靴下とは異なり、ウィンタースポーツ特有のニーズに合わせて設計されています。
専用ソックスの特徴、メリット、そして普通の靴下との違いについては下記の通りです。
防寒・速乾性による快適さ
雪山の寒さ対策と、運動による発汗対策の両方を兼ね備えています。
高い保温性
メリノウールやサーモライトなどの高機能素材が使用され、外気の冷たさから足を守ります。繊維一本一本が暖かい空気を保持する構造になっており、冷えを効果的に防ぎます。
優れた吸湿速乾性・調湿性
滑走中は大量の汗をかくため、汗を素早く吸収し、外に蒸散させる機能があります。そして、汗冷え(汗が乾く時に体温を奪う現象)や、ブーツ内の蒸れ、不快なベタつきを軽減します。
摩擦・衝撃からの保護と疲労軽減
ブーツ内で足にかかる負担を軽減するための機能が充実しています。部位ごとの厚みとクッション性が強化されていてブーツに当たりやすいすね、くるぶし、つま先、かかとの部分が厚めのパイル地やクッション素材で補強されています。これにより、ブーツの締め付けや滑走時の衝撃を緩和し、足をしっかりガードします。
適切な長さ(ハイソックス)
ブーツの高さより長く、すね全体を覆うハイソックスが基本です。短いソックスだとブーツと肌が直接擦れて靴擦れや怪我の原因になりますが、専用ソックスはこれを防ぎます。
フィット感と操作性の向上
ブーツ内での足のズレを防ぎ、力を効率よく伝える設計です。高いフィット感(ズレ防止)と足首や土まずにサポート機能(サポーターやゴム編み)があり、激しい動きの中でもソックスのズレを防ぎます。足がブーツ内で動いてしまうと、板への力の伝達が遅れ、上達の妨げになります。専用ソックスは足のズレを抑え、操作性を向上させます。
着圧(コンプレッション)機能
段階着圧設計により、血行を促進し、足の筋肉のブレを防ぐことで、長時間の滑走による疲労やむくみを軽減する効果があります。
これらの機能を取り入れたスノーボード用・スキー用の靴下に男女で機能性に大きな違いはありませんが、メンズとレディースでのサイズ展開とデザインが異なります。人気のブランド例を特徴とポイントごとに挙げてみます。
フィット感
DEELUXE (ディーラックス)、north peak(ノースピーク)、eb’s (エビス)、VAXPOT (バックスポット)など
疲労軽減(コンプレッション機能付き)
MICO (ミコ)、GOLDWIN (ゴールドウイン)など
デザイン・ファッション性
roxy(ロキシー)、Burton(バートン)など