スキーといえば、ゲレンデでふわふわの雪の上を滑走するイメージを抱いている方は多いでしょう。
しかし、実際はふわふわの雪面だけではなく、いわゆるアイスバーン状態の時もあります。
滑走面が氷の状態になっているので立っていることもままならず滑るのが怖いと思う方もいるかもしれませんが、コツを掴めばそんなに怖いと感じずに滑ることが可能です。
今回はアイスバーン攻略方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
アイスバーンとは?
そもそもゲレンデで発生するアイスバーンとはどのような状況なのかというと、その名の通り「氷結している状態」を指しています。
午前中は気温が低く寒いので雪は溶けることなくふわふわした状態を保っています。
しかし午後になっていくにつれて、気温は上がり雪面が溶けることがあります。
そして夕方からは気温が低くなり、溶けた表面が凍った状態になるのです。 この状態をアイスバーンというのですが、アイスバーンの中でも出現するタイミングによって違いがあります。
どんな時に出現するのか?
アイスバーンの中で最も多いのが、圧雪です。
何度も同じ場所をスキーやスノボで多くの人が滑っていると、それだけ表面に圧力がかかって固まります。
固まった雪の表面が溶けて、再度凍ることでアイスバーン状態になるのです。
ゲレンデではよくある光景で、意外にも圧雪を楽しめる人も多いですが、初心者の場合は非常に怖い思いをする可能性もあり、十分に考慮が必要です。 また、一度溶けて固まった雪がザラメのように粒状になってツルツルし、滑りにくさを感じる場合もあります。
アイスバーンでスキーを滑る際の注意点
ゲレンデのアイスバーンを攻略できれば、スキーの楽しみ方がさらに広がることでしょう。
ただし、やみくもに滑っているだけでは上達しません。
さらにいえば、アイスバーンを甘く見ているとすぐにケガをしてしまいます。注意点は、以下のとおりです。
・速度を出しすぎない
・周囲に人がいないか確認する
この2つが特に重要です。
アイスバーン状態の場所で練習したいと思った時、まず意識しなくてはいけないことは「危険予測」です。
アイスバーンは通常の状態ではないので、危険度が非常に高くなっています。
通常の雪面をイメージして滑ると全く制御が利かず、すぐに転倒しケガのリスクが高まります。
速度を落とし、通常の雪質とは違うという意識を持ってください。
また、予想外のタイミングで転倒する可能性もありますので、周囲にたくさん人がいるときは滑らないようにしましょう。
多くの人を巻き込んでの事故は、絶対に避けなくてはいけません。
楽しいはずのスキーが嫌な思い出にならないよう、注意点は守ってください。
アイスバーン時に滑る攻略方法
そもそも、アイスバーンになっている部分ではバランスが取りにくく、すぐに転倒してしまいます。
しかし、とくに高いテクニックが必要だというわけではなく、コツがあるのです。
基本はまず、アイスバーンでも大丈夫なように、スキー板のエッジを研ぐことです。
理由としては、アイスバーン状態だとスキー板を横に振ったときエッジが利かず、転倒してしまうからです。
ただ、初心者の場合はエッジを研がずにチャレンジしてしまう方も多く、その場合は「無理しないこと」を意識してください。
気持ちが不安感でいっぱいになってしまうと、滑りにも影響が出ます。
スピードを出さず、ゆっくりと小回りを利かせながら、障害物の少ないルートを選択していくことで、ケガなく滑ることが可能です。
一方、ちゃんとエッジを研いでいる場合でもスピードを出しすぎることは避けましょう。
ゆっくりと滑り、小さなターンをゆるやかにこなしていくと、キレイに滑れます。
アイスバーンは、氷の上なので非常にスピードが出やすい状況です。
制御がなかなか利かない場所なので、短いコース・人が多数いるコースでは危険が伴います。 無理することは禁物です。
初めてスキーツアーに参加する方も、自分にあったコース選びをしましょう。