スキー場のナイター営業利用時の注意点とおすすめナイタースキー場9選!

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ナイター営業があるスキー場の注意点と、おすすめ9選をランキング形式でご案内!
夜の幻想的なゲレンデの選び方の参考に、ナイターを満喫するためにお役立てください。

日中とは一味違う、幻想的な雰囲気の中で楽しむナイタースキー。星空の下でライトアップされたゲレンデを滑る体験は、スキーヤーやスノーボーダーにとって魅力的です。しかし、日帰りや宿泊でスキー場に出かけてナイターを楽しむには、昼間の良さとは異なる注意点や準備が必要になります。

この記事では、初心者から上級者まで、ファミリーや子連れでも安心してナイターでスキーやスノボを楽しむためのポイントと、日本国内でナイター営業があるおすすめスキー場を9箇所厳選してご紹介します。

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ナイタースキー場の注意点

ナイターはロマンチックな体験が出来ますが、昼間とは異なる注意点がいくつかあります。
ナイターゲレンデは初級者でも滑りやすい緩やかでワイドな斜面が多く初心者向けや中級者向けの設定が多くなっています。ただし、気温の低下によりアイスバーンや固くしまった斜面になっていることもいいので昼間より難易度は上がります。

気温の急激な低下

ナイターがオープンする夕方から夜間は、昼間よりも気温が急激に下がるためウェアの中には冬用の厚着や、保温性の高いインナーウェアを着用し、寒さ対策を徹底しましょう。特に長野や北海道などの内陸部にあるスキー場では、日没後に氷点下になる可能性が高いため、事前に気温情報や天候などの詳細を確認することが重要です。

限られたコースとリフト

多くのスキー場では、ナイタースキー用のコースは積雪量やその日のコンディションにより一部に限定され、日程も週末だけ、期間限定や2時間だけの営業など制限されている場合があります。また、運行しているリフト数やゴンドラも限られているため、キッズパークの営業がなかったり、滑れるエリアがごく一部だけの場合があります。つまり、ナイター営業時間帯の雪遊びは出来ません。希望のゲレンデでナイターが楽しめるか、営業日や営業時間と合わせて事前に公式サイトで確認しておきましょう。

見えにくい地形と積雪状況

昼間と比べて視界が限られるため、圧雪されていない新雪や、雪面の凹凸が見えにくいことがあります。また、気温が下がることで斜面が凍る場合もあり、良質とは言い難いアイスバーンの場合もあります。特に初心者や子連れの場合は、圧雪コースやゲレンデ面の条件を選ぶことで安心して滑走できます。

駐車場やリフト券の確認

ナイター営業時間のリフト券が別売の場合や、割増料金が必要になるスキー場も多いため、料金体系を事前に確認しましょう。スキーツアーの場合、プランに含まれるリフト券の案内として「ナイターを除く」などの表記がされています。また、駐車場が夜間も利用できるか、営業時間や料金についての冬季シーズン情報も確認が必要です。昼間は無料の駐車場でも営業時間がナイター終了までになっていない場合もあるので事前の確認が必要です。

レンタル返却時間や夕食時間

夕方から夜にかけて営業するナイターに出かける場合、レンタル店でアイテムをかりている方はナイター終了後でも返却可能か、レンタル店の営業時間が終了していないかを事前に確認する必要があります。
また、宿泊日の場合は夕食がナイター営業時間と重なって、ナイター終了時間まで存分に滑っていては夕食が食べられない場合があります。そのため夕食時間を事前に確認して、夕食後にナイターへ出かける、夕食が付いていない宿泊プランで予約するなど事前の確認と準備が必要です。

おすすめナイタースキー場9選

日本国内には例年ナイタースキーが楽しめるスキー場が豊富にあります。家族連れや、上級者向けのコースが充実している場所など、1日だけの日帰りスキーや1泊2日の旅行など日中の滑走にナイターもプラスすれば楽しさ倍増。人気のスキー場で抜群のコースや極上の雪質をより一層お楽しみください。

石打丸山スキー場

①石打丸山スキー場(新潟県)

日本を代表するスノーリゾートの一つで、ナイター設備が充実していることで知られています。ナイターでも滑れるコースも多彩で、最長滑走距離も3000mを超えます。パウダースノーが楽しめるコースは初心者から上級者まで幅広く楽しめるように整備されており、ゲレンデサイドに建つホテルや旅館など宿泊施設も豊富です。バスツアーやマイカーは関越道の塩沢石打インターや湯沢インターから近く、東京から乗継無しの電車で行けるJR新幹線ツアーでは上越新幹線の越後湯沢駅から毎日運航するシャトルバスで15分程度とアクセスも便利なため関東圏からのお客様に特に人気です。周辺にはGALA湯沢、湯沢高原スキー場、舞子スノーリゾート、上越国際スキー場などがあります。

コース数:最大9コース
最長滑走距離:3,000m
営業時間:16:00~20:00

※2024-2025シーズン

蔵王温泉スキー場

②蔵王温泉スキー場(山形県)

蔵王温泉スキー場は、東北屈指の規模を誇る広大なゲレンデと、世界的にも有名な「樹氷」が最大の魅力です。標高差889m、最長滑走距離約9kmのロングコースは壮大なスケールで、最大斜度38度の横倉の壁は冷え固まったバーンからエキスパートのレベルがないと危険なコース。もちろん初心者向けに広々とした「上の台ゲレンデ」などなどもあり、多彩なコース26本はまさに初心者から上級者まで楽しめるスキー場です。
特に、世界的に有名な樹氷をライトアップして鑑賞するナイトツアーは他では味わえない貴重な体験ができるとして人気です。
ナイター営業は、主に「上の台ゲレンデ」で行われています。カクテルライトに照らされたゲレンデは、昼間とは一味違う幻想的な雰囲気に包まれ、日中の混雑を 避けてゆっくりと滑走を楽しみたい方におすすめです。
また、スキー場は温泉街に隣接しているため、滑走後に冷えた体を露天風呂や足湯で気軽に温めることができるのも大きな魅力です。強酸性の硫黄泉は、美肌効果 や疲労回復に良いとされ、アフタースキーの楽しみをさらに充実させてくれます。

コース数:1コース
最長滑走距離:970m
営業時間:17:00~20:45

※2024-2025シーズン

菅平高原スノーリゾート

③菅平高原スノーリゾート(長野県)

菅平高原スノーリゾートは、「ダボス」「太郎」「パインビーク」の3つのゾーンに分かれた広大なゲレンデが特徴です。総面積は東京ドーム約37個分、全60コースという圧倒的なスケールを誇り、初心者から上級者まで誰もが満足できる多様なコースが揃っています。
首都圏から車で約2時間30分とアクセスも良好。標高が高いため、良質なパウダースノーが降り積もり、高い晴天率も相まって快適な滑走を楽しめます。各エリアにはキッズパークも完備されており、小さなお子様連れのファミリーでも安心して過ごせるのが魅力です。

ナイター営業は主に「日の出ゲレンデ」で行われています。美しいライトアップが幻想的な雰囲気を演出し、昼間とは違うロマンチックな滑走体験ができます。営 業日や営業時間はシーズンや天候によって変動するため、事前に公式サイトで確認が必要です。ナイター料金が割引になるサービスデイや、無料になる日もあるた め、お得な情報を見逃さないようにしましょう。

スノーボードは全ゲレンデで滑走可能で、スノーパークも充実しています。また、公認のレーシングバーンが多く、スキーヤーの練習にも最適です。スキー場には複 数のレンタルショップやレストランがあり、手ぶらで訪れても十分に楽しむことができます。宿泊施設も多くコース数も多いため、宿泊して数日間滑る場合でも十分 に満喫できます。

コース数:1コース
最長滑走距離:970m
営業時間:17:00~20:45

※2024-2025シーズン

野沢温泉スキー場

④野沢温泉スキー場(長野県)

野沢温泉スキー場は、最長滑走距離が1万メートルのロングランコースを有する最大44コースのゲレンデと、温泉街が楽しめると日本を代表するスノーリゾート。近年では、海外からのお客様が非常に多く訪れる本格的なスキー場としても有名です。
坂道に広範囲にわたって並ぶ大小200件ほどの宿からゲレンデまでは、無料シャトルバスや「遊ロード」を利用すると楽に移動ができます。遊ロードは温泉街と日影ゲレンデを約10分で繋ぐ全長288mの長いスノーエスカレーターです(利用料は無料)。
ナイターは年末年始と土曜日など日程限定ながら長坂ゲレンデを開放(2024年-2025年冬季シーズン)、圧雪されたコースで、上質な雪質を堪能できます。
スキー場の麓には温泉街が広がり、旅館やホテル、レストラン、13カ所の外湯があって、アフタースキーにも食事や温泉が満喫できます。

白馬五竜スキー場

⑤エイブル白馬五竜スキー場(長野県)

北安曇郡白馬村にあるエイブル白馬五竜スキー場は、北アルプスの山々を眺められるロケーションと初級者から上級者まで楽しめる多彩なコースが魅力です。広大な「とおみゲレンデ」は緩やかで幅が広く、ビギナーやファミリーに最適。中・上級者には、尾根から山頂にかけてダイナミックな「アルプス平ゲレンデ」がおすすめです。隣接するHakuba47ウインタースポーツパークには本格的なスノーパークがあり満足できるキッカーやレールが約15種類も設置されています。Hakuba47へは共通リフト1日券があれば往来が可能なので上達したら技への挑戦にもおすすめです。
エイブル白馬五竜スキー場はナイター営業も行っており、スキーセンターのエスカルプラザ目の前のとおみゲレンデがライトアップされます。美しい夜景と幻想的な雰囲気の中で、日中とは異なる滑走を楽しめます。営業期間や時間はシーズンによって異なるため、事前に公式サイトで確認してください。

ニセコビレッジスキー場

⑥ニセコビレッジスキーリゾート(北海道)

豪雪地帯として知られるニセコビレッジスキーリゾートは、羊蹄山を望む絶好のロケーションと、豊富な積雪量が自慢のスキー場です。ニセコユナイテッドを構成する4つのスキー場の一つであり、ニセコ連峰の雄大な自然を活かした多彩なコースが魅力です。初心者向けの広々とした緩斜面から、変化に富んだ中・上級者向けのコース、さらにはパウダースノーを楽しめる非圧雪コースまで、レベルを問わず誰もが楽しめます。
ニセコビレッジのナイター営業は、主にビレッジエクスプレスとバンザイチェアリフトが運行するエリアで行われ、初級者やファミリーに最適なコースがライトアップされます。美しい夜景と幻想的な雰囲気の中で、昼間とは異なるロマンチックな滑走を体験できます。ナイターの営業期間はシーズンや天候によって変動するため、事前に公式サイトで確認することをお勧めします。
ゲレンデ以外にも、リゾート内には温泉やレストラン、ショッピングエリアが充実しており、アフタースキーの楽しみも満載です。特に「ザ・ビレッジ」は、様々なレストランやショップが集まるハブエリアで、食事や買い物を楽しめます。また、ニセコユナイテッド全山共通リフト券を利用すれば、隣接する他の3つのスキー場(ニセコグラン・ヒラフ、ニセコHANAZONOリゾート、ニセコアンヌプリ国際スキー場)も自由に往来でき、広大なエリアを滑り尽くすことが可能です。

苗場スキー場

⑦苗場スキー場(新潟県)

関越自動車道からアクセスが良く、日帰りでも手軽に行けるスキー場です。最長滑走距離約4,000m、全24コースという圧倒的なスケールを誇ります。広大な緩斜面から、テクニカルな急斜面、そして非圧雪のパウダーエリアまで、バラエティ豊かなコースが揃っています。
ゲレンデ直結の「苗場プリンスホテル」は、レストランも客室も豊富で苗場スキー場の最大の特色。ホテルから直接ゲレンデに出られるため、快適な滞在が可能です。お子さまも多く、初級者向けに作られたファミリーコースで練習したり、スノーチュービングで特徴ある自然を楽しんだり、都心を離れた開放感や爽快感を家族一緒に味わえるスキー場です。
また、日本最長の「ドラゴンドラ」に乗れば、隣接する「かぐらスキー場」と行き来でき、さらに広大な「Mt.Naeba」として、無限の滑走エリアを満喫できます。
ナイター営業は、主にホテル前のゲレンデがライトアップされます。昼間とは異なる幻想的な雰囲気の中、美しい夜景を眺めながらロマンチックな滑走を楽しめその光景をホテルの窓から楽しめるのも特徴です。

ルスツスキー場

⑧ルスツリゾート(北海道)

ルスツリゾートは、ウエストMt.、イーストMt.、そしてMt.イゾラの3つの山に広がる広大なマウンテンリゾートです。特に、パウダースノーの質の高さは世界的にも知られ、多くの外国人観光客で賑わいます。
初心者やファミリーには、ホテルに直結したウエストMt.の緩やかなコースがおすすめです。一方、中・上級者はイーストMt.やMt.イゾラで、広大なバーンや変化に富んだツリーラン、コブ斜面などを存分に楽しめます。山頂からは、洞爺湖や羊蹄山の雄大な景色を眺めながら滑走できるコースもあり、絶景を楽しみながらの滑走は格別です。
ナイター営業は、主にウエストMt.のエリアで行われます。夜になるとゲレンデがライトアップされ、昼間とは違ったロマンチックな雰囲気の中で楽しめるため、日中の滑走では物足りない方にも最適です。
ルスツリゾートは、ウィンタースポーツ以外にも、遊園地やプール、アクティビティ、レストランなどが充実しており、冬の期間も様々な楽しみ方を提供しています。ホテルも隣接しているため、連泊してゆっくりとリゾートステイを満喫するのもおすすめです。

竜王スキーパーク

⑨竜王スキーパーク(長野県)

長野県下高井郡山ノ内町にある竜王スキーパークは、日本最大級166人乗りの竜王ロープウェイ山頂にあるSORA terraceから望む雲海が人気のスキー場です。北志賀高原エリアに位置するゲレンデ内にはスノボデビューエリアがあり、レッスン時間内に行けば無料でレッスンが受けられ「スノボデビュー日本一」を宣言しています。
バスツアーやマイカーでは上信越自動車道の信州中野インターから約40分で何と駐車場無料、2015年に開業した北陸新幹線の飯山駅からはシャトルバスで約35分とアクセスも便利になったことも利用者が増加している一因です。
ナイター営業日には初心者から中級者まで安心して滑れる圧雪コースが開放され、上質な雪質を満喫できます。日帰りでも十分楽しめますが、夜は冷え込むため、防寒対策をしっかりして滑走を満喫しましょう。
グリーンシーズンにも雲海や絶景のスポットとして人気の竜王ロープウェイは、冬季はリフト券を購入すると共通リフト券として乗車可能なのでロープウェイの乗車券を別途購入する必要はありません。ただし、ナイター営業では運行していませんので日中だけの利用になりますのでご注意ください。

ナイタースキー

まとめ

ナイタースキーやスノーボードは、お子様から大人まで幅広い世代で日中とは異なる魅力が楽しめる冬のスポーツです。スキー場によってナイター営業の日程や、平日の営業がない場合や土日祝の中の限定した日程だけ営業するなど営業日の事前確認が必要です。また、事前に気温やコースの情報を確認し、防寒対策をしっかり行うことで、夜のゲレンデを安全で快適に満喫できます。ハイシーズンには天然雪の良好なゲレンデを日中だけでなく夜も味わえるナイターはコンパクトなエリアでもきっと楽しめるはずです。

石打丸山や蔵王温泉、白馬など、それぞれのスキー場が持つ独自の魅力を比較し、ホテルや宿の予約を行い、万全の準備でナイタースキーを楽しんでください。

この記事を書いた人

田﨑敦史

所属
ビーウェーブ東京営業所
スキー・スノボ歴
スキー歴約12年(間20年ブランク)
おすすめスキー場
Hakuba47

雪国のため高校ぐらいまではほぼ毎年地元のスキー場で滑っていました。最近久しぶりのスキーを体験して、ゲレンデの楽しさを思い出しました。

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