
日本は世界でも有数の豪雪地帯であり、全国各地に数多くのスキー場が存在します。それぞれの地域が独自の気候や地形を生かした特色を持ち、多種多様なスキーヤー・スノーボーダーのニーズに応えています。ここでは、スキー場が多い都道府県をランキング形式で紹介し、各地域の代表的なスキー場やその特徴を解説します。
INDEX
第1位:北海道(88ヶ所)

「JAPOW(ジャパウ)」という言葉を生み出した、世界に誇るパウダースノーの聖地。ユーラシア大陸からの季節風がもたらす極上の雪質は、多くの外国人観光客をも魅了しています。新千歳空港や札幌市内からの比較的便利なアクセスに加え、広大な大地に広がるスケールの大きなスキー場が多く、滑走距離の長さや非圧雪エリアの広さが魅力です。
代表的なスキー場

ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
ニセコ連山に広がる4つのスキー場(ニセコ東急 グラン・ヒラフ、ニセコビレッジスキーリゾート、ニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコHANAZONOリゾート)のうちの一つで、国際的な人気を誇ります。シーズンを通して最高のパウダースノーが楽しめ、特に木々の間を滑るツリーランは世界中のパウダー好きを虜にしています。ナイター営業の規模も日本最大級で、幻想的な雰囲気の中で北海道スキーを満喫できます。

ルスツリゾート
北海道の広大なスケールを体感できる巨大リゾートです。広大な敷地に3つの山、37のコースがあり、最長3.5kmのロングクルージングも可能です。メリーゴーランドなどのアトラクションやホテル施設も充実しており、ファミリーやグループ旅行にもおすすめスキー場としてよくピックアップされています。

キロロスノーワールド
キロロリゾートにあるキロロスノーワールドは豊富な積雪量と良質な雪質で知られるスキー場です。パウダースノーに特化したコースや、ツリーランエリアが充実しています。札幌からのアクセスも比較的良く、日帰りでもパウダーを堪能できるのが魅力です。
第2位:長野県(79ヶ所)

北アルプスの麓に位置する白馬や志賀高原など、標高が高く雪質の良いエリアを多く抱えており、国内外から多くのウィンタースポーツファンが訪れます。長野県は、1998年の長野オリンピック開催地でもあり、その歴史と伝統は日本のスキー文化の中心とも言えます。関東や関西からのスキーツアーもプランが充実していてツアーバスや新幹線で気軽に雪山へと旅行できます。
代表的なスキー場

志賀高原スキー場
5つのエリア18ものスキー場からなる日本最大級のスケールを誇るスキー場です。標高が高いため例年5月のゴールデンウィークまで滑れるスキー場として有名で、長期間にわたって良質なパウダースノーが楽しめます。初心者から上級者まで楽しめるバラエティ豊かなコースが魅力です。また、全山共通リフト券があれば広大なエリアも無料シャトルバスで自由に移動できるため、飽きることなく一日中楽しめます。

白馬八方尾根スキー場
1998年長野オリンピックの会場にもなった名門スキー場です。雄大な北アルプスの景観を眺めながら滑走できるのが最大の魅力。急斜面やコブが豊富な上級者向けコースが多く、非圧雪のパウダースノーも楽しめます。国際的な大会も開催されるほど、そのコースは本格的です。天然温泉や温泉街も一緒に楽しめるため海外からの宿泊客も年々増加しています。

野沢温泉スキー場
温泉街とゲレンデが一体となった、昔ながらの日本のスキー文化を体験できるスキー場です。豊富な積雪量と雪質の良さが特徴で、山頂から一気に滑り降りるロングコースも魅力。パウダーエリアやツリーランも人気です。滑り終わった後のアフタースキーは、温泉街と楽しみながらの外湯めぐりもおすすめです。飯山駅からはバスで30分程と二次交通の近さも人気の一因です。
第3位:新潟県(43ヶ所)

長野県に隣接し、豪雪地帯として知られる新潟県も、多くのスキー場が点在しています。特に上越地方には、アクセスが便利な巨大スキー場が集中しており、首都圏から電車1本で行ける便利な場所として日帰りや宿泊のスキーヤー・スノーボーダーに人気です。新幹線では越後湯沢駅を拠点として15分から1時間程度の2次交通で行けるスキー場が多数。
代表的なスキー場

苗場スキー場
日本を代表する大規模スキーリゾートの一つで、豊富なコースバリエーションと充実した施設でスキーやスノボデビューのお子様やビギナー向けのゲレンデやレッスンも魅力。隣接する「かぐらスキー場」とは「ドラゴンドラ」で繋がり、広大なエリアを滑りつくせます。コンサートやイベントも開催されるなど、エンターテイメント性も高いです。

GALA湯沢スキー場
新幹線駅直結という抜群のアクセスが最大の魅力。東京駅からわずか75分でゲレンデに到着するため、日帰りスキー・スノボに最適です。コンパクトながらも多様なコースがあり、手軽にウィンタースポーツを楽しめます。

妙高杉ノ原スキー場
国内屈指の最長滑走距離8.5kmを誇る、ロングクルージングが楽しめるスキー場です。上部に野尻湖が一望できる絶景ポイントやパウダーエリアも広がり、下部はワイドでなだらかなコースが続くため、初心者から上級者まで滑りごたえがあります。
第4位:山形県(20ヶ所)

蔵王や月山など、東北を代表する名峰に位置するスキー場が多く、豊かな自然と雪質が魅力です。豪雪地帯であるため、十分な積雪量と極上のパウダースノーを体験できます。
代表的なスキー場

山形蔵王温泉スキー場
世界的に有名な樹氷原を擁するスキー場。冬の風物詩である樹氷の中を滑走でき同時に景色も楽しめます。コース数やリフトも多く、規模が非常に大きいのが特徴です。新幹線の場合は山形駅から路線バスで約40分のアクセス。

月山スキー場
豪雪地帯のため、春スキー・夏スキーがメインという珍しいスキー場です。良質な雪が春まで残るため、GW頃まで滑走を楽しむことができます。
第5位:群馬県(19ヶ所)

首都圏からのアクセスが良く、日帰りや週末旅行に人気の群馬県。関越自動車道を利用して気軽に行けるスキー場が多く、初級者やファミリー層に人気です。
代表的なスキー場
たんばらスキーパーク
関東圏からのアクセスが良く、サラサラの雪質が自慢。降雪量も比較的多く、シーズン後半まで雪を楽しめます。ファミリー向けの施設やコースも充実しており、初心者や子供連れでも安心して滑ることができます。
川場スキー場
雪質の良さに定評があり、特にパウダースノーを楽しめることで知られています。関東近郊にありながらも、標高が高いため、良質な雪が降ります。上級者向けの非圧雪エリアやツリーランコースも充実しており、パウダー好きにはたまらないスキー場です。
第6位:福島県(18ヶ所)

東北地方の南部に位置し、関東からのアクセスも比較的良いのが特徴です。磐梯山周辺にスキー場が集中しており、初心者から上級者まで楽しめるバラエティ豊かなコースが魅力です。
代表的なスキー場
星野リゾート ネコマ マウンテン
2つのスキー場(旧アルツ磐梯、旧猫魔スキー場)が繋がり、広大なエリアを誇るスキー場です。猫魔エリアは「ミクロファインスノー」と呼ばれる良質なパウダースノーで知られており、シーズンを通して楽しめます。
グランデコスノーリゾート
福島県屈指の極上パウダースノー、「神雪(かみゆき)」が自慢です。標高が高いため、常に良好な雪質を保っています。ツリーランや非圧雪コースも豊富で、パウダー好きには見逃せないスキー場です。
第7位:岐阜県(17ヶ所)

「奥美濃」と呼ばれるエリアに多くのスキー場が集中しており、名古屋や関西圏からのアクセスが良いのが特徴です。比較的温暖な気候ですが、豪雪地帯に位置するため、3月上旬までは十分な積雪量があり、トップシーズンにはパウダースノーも楽しめます。
代表的なスキー場
高鷲スノーパーク
西日本最大級の規模を誇るスキー場。隣接するダイナランドとの共通券を利用すれば、広大なエリアを滑走できます。非圧雪コースも充実しており、様々なレベルのスキーヤー・スノーボーダーが楽しめます。
ホワイトピアたかす
雪質の良さが自慢のスキー場。人工降雪機も完備しており、安定した積雪量を誇ります。非圧雪の「パウダーゾーン」は、豪雪地帯ならではの良質な雪を堪能できます。
駐車場やリフト券の確認
ナイター営業時間のリフト券が別売の場合や、割増料金が必要になるスキー場も多いため、料金体系を事前に確認しましょう。スキーツアーの場合、プランに含まれるリフト券の案内として「ナイターを除く」などの表記がされています。また、駐車場が夜間も利用できるか、営業時間や料金についての冬季シーズン情報も確認が必要です。昼間は無料の駐車場でも営業時間がナイター終了までになっていない場合もあるので事前の確認が必要です。
第8位:岩手県(14ヶ所)

東北地方の中でも特に降雪量が多く、良質なパウダースノーが楽しめるスキー場が豊富です。安比高原や雫石など、国際的なリゾートも点在しており、海外からの評価も高いです。
代表的なスキー場
安比高原スキー場(あっぴこうげん)
アスペンに匹敵するとも言われる「アスピスノウ」が自慢。広大なコースは、コース幅が広く、なだらかな斜面が多いため、初心者から中級者まで快適に滑走できます。良質なパウダースノーやツリーランも楽しめます。
夏油高原スキー場(げとうこうげん)
日本有数の豪雪地帯にあるスキー場で、豊富な積雪量が自慢。最上級のパウダースノーを楽しめることで知られ、ツリーランや非圧雪エリアが充実しています。パウダーを求める上級者から絶大な支持を得ています。