スキーやスノボでアイスバーンを攻略するおすすめの方法

  • 公開日:2025.09.05
  • 更新日:2025.09.06
スキー場の斜面

スキーとスノーボード・アイスバーンの滑り方

新雪やパウダースノーと正反対の印象があるアイスバーン(氷の斜面)は、スノーボードやスキー初心者だけでなく中級者にとっても大きな壁となりがちです。しかし、適切な技術と知識を身につければ、安全でスムーズに滑走することができます。

アイスバーンイメージ

アイスバーンとは?

アイスバーンは、ゲレンデが凍って硬くなった状態です。気温の急激な変化や、多くの人が滑走して雪が固められて再凍結したり、風が吹き抜ける急斜面では圧雪された上をさらに冷たい風が吹き固めていくことで形成されます。アイスバーンは、エッジが利きにくく、転倒すると大きな衝撃が加わる危険なゲレンデ状態です。

スキー滑走イメージ

スキーヤー向けアイスバーン攻略法

アイスバーンをスキーで滑る際、エッジの使い方は非常に重要です。
まず、大前提として、エッジを立てすぎないことが肝心です。アイスバーンは非常に硬く、少しでもエッジを立てすぎるとスキーがグリップを失い、一気にスライドしてしまいます。エッジを立てるというよりは、スキーの板全体を雪面にフラットに置くような意識で、軽くエッジングを行うのがポイントになるため、アイスバーンがコブになっていたり凹凸が多い場合、上級者でなければ難しいテクニックかもしれません。そのため、板を平行にしたパラレルターンをマスターした上で、さらなる上達に向けた次のステップとして挑戦しても良いかもしれません。動作方法やイメージを参考にして必要な情報からテクニックを習得してください。 

ターンの意識

ターンに入る際は、急激な動きを避け、非常にゆっくりとスキー板を回していくように心がけましょう。ターン前半からエッジングを始めるのではなく、ターン後半で徐々にエッジを効かせ、スピードをコントロールします。この際、外足だけでなく内足も使い、両足でバランスを取りながら滑ることで、より安定感が増します。

基本姿勢

スキーのトップとテールをしっかりと使い、ターン全体で均等に圧をかけるように意識することも大切です。特に、トップを少し雪面に食い込ませることで、ターン導入時の安定性が向上します。

ショートターンで小刻みに

ターンが大きすぎると、エッジが外れてコントロールを失いやすくなります。小刻みなショートターンで、スピードをコントロールしましょう。

ストックの活用

ターンするたびに、ストックで雪面を突くことで、バランスを取りやすくなります。

道具のチェック

エッジがしっかり研磨されているかを確認しましょう。エッジが丸くなっていると、アイスバーンで全くエッジが立ちません。

視線

目線は常に進行方向の少し先を見るようにし、上半身を固定させることが重要です。上半身がぶれると、それに合わせてスキーが不安定になり、エッジングが難しくなります。

これらの点に注意し、慎重かつ滑らかなエッジングを心がけることで、基本的にはアイスバーンでも安全で上手に滑走することができます。

スノボ滑走イメージ

スノーボーダー向けアイスバーン攻略法

アイスバーンをスノーボードで滑る際は、スキーと同様に、エッジの使い方とスピードコントロールが非常に重要です。

滑る際のコツ

ドリフトターンを基本に: 硬いアイスバーンでは、板全体で雪面を捉えるドリフトターン(板を横にずらす滑り方)が基本となります。エッジを鋭く立てるカービングターンは、エッジが抜けて転倒するリスクが高まります。板を左右にずらしながら滑ることで、摩擦を利用した減速でスピードをコントロールしましょう。

板の中心に重心を置く

姿勢を低く保ち、ボードの中心位置にしっかりと重心を置くことが安定した滑りにつながります。体とボードが離れると、わずかな重心のズレでバランスを崩しやすくなります。

急な動きを避ける

ターンに入る際やスピードを調整する際、急激な動きはスリップの原因になります。ゆっくりと、自然で滑らかな動きを心がけ、雪面と対話するように優しくエッジングを行いましょう。

注意点

スピードを出しすぎない

アイスバーンは非常に滑りやすく、体重がある男性は特に意図せずスピードが出やすい状態です。制御不能になる危険があるため、常にスピードを落とし、いつでも止まれる心構えで滑ってください。

転倒に備える

転倒すると非常に硬い氷に体を打ち付けることになり、大怪我のリスクが高まります。無理な滑りは避け、万が一転びそうになったら無理に耐えず、お尻から転ぶようにしましょう。

周囲への配慮

予想外のタイミングで転倒する可能性も高いため、周りに人が少ない場所を選ぶ、周囲の状況をよく確認するなど、安全に十分配慮して滑りましょう。

ボードのメンテナンス

エッジを研いでおく

スノボのエッジがしっかりと研がれていると、雪面への食い込みが良くなり、より安定した滑りができます。シーズン前にメンテナンスに出すか、自分で研いでおくと良いでしょう。

アイスバーンは危険と隣り合わせですが、コツと注意点を守ることで、安全に滑走することができます。

スキー場イメージ

スキー・スノーボード共通の注意点

無理をしない

アイスバーンは非常に滑りやすく、無理をすると転倒や怪我に繋がります。自分の技術レベルに合わせた滑り方を心がけましょう。

焦らない

スピードが出やすいですが、焦ってスピードを出すとコントロールを失います。ゆっくりと、落ち着いて滑るように心がけましょう。

コースを選ぶ

スキー場の中でもアイスバーンになっているゲレンデは避け、なるべく雪が柔らかいコースを選ぶようにしましょう。

これらのポイントを意識して練習すれば、アイスバーンでも安全に滑ることができるようになります。

この記事を書いた人

田﨑敦史

所属
ビーウェーブ東京営業所
スキー・スノボ歴
スキー歴約12年(間20年ブランク)
おすすめスキー場
Hakuba47

雪国のため高校ぐらいまではほぼ毎年地元のスキー場で滑っていました。最近久しぶりのスキーを体験して、ゲレンデの楽しさを思い出しました。

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