<スキー・スノボのアンダーウェアの選び方>初心者から上級者まで知っておきたい完全ガイド

  • 公開日:2022.01.26
  • 更新日:2025.09.01
アンダーウェア

スキー・スノボでは、スキーウェアのことは頭にあっても、その下に何を着るかというインナーウェアにまで意識が向かない人も多いかもしれません。そもそもインナーウェアがなぜ必要なのか疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、雪山でのウインタースポーツ体験には、アンダーウェアの選択が非常に重要です。今回は、スノーボーダーやスキーヤーが知っておくべきアンダーウェアの選び方、役割、そして関連小物類について、上級者も参考になるような詳細な記事として解説します。

スキー・スノボのアンダーウェアとは

ファーストレイヤー

アンダーウェアという響きでは「下着」をイメージする人が多いかもしれません。確かに間違いではありませんが、スキー・スノボにおけるアンダーウェアは、単なる下着ではなく、高機能なウエアを指します。これらは主に「ファーストレイヤー」と「セカンドレイヤー」の2つの層から成り立ち、それぞれが異なる役割を担っています。

ファーストレイヤー(ベースレイヤー)

ベースレイヤーとも呼ばれるこの層は、肌に直接触れるインナーです。ユニクロのヒートテックなどもこれに該当します。スキーやスノボは全身運動のため、体験中は気温が低くても大量の汗をかきます。そのため、ファーストレイヤーは汗を素早く吸い取り、発散させる吸湿性と速乾性が非常に重要です。
綿素材は汗を吸って濡れると乾きにくく、体温を奪って汗冷えの原因となるため危険です。代わりに、ポリエステルやメリノウールなどの化学繊維が一般的におすすめです。特にメリノウールは、高い保温性に加えて天然の防臭効果があるため、汗をかいても快適な状態を保ちます。
サイズはストレッチが効いて、体にフィットするものが最適です。アウターの下に着る事、運動による体温の上昇や気温上昇により汗をかくことから半袖よりも長袖を選び、タートルネックやハイネックなら滑走時に外気が入りがちな首元も保護できます。女性向けのレディースは、ヒートテックのように薄手でも温かいものが多く、デザインも充実しています。

セカンドレイヤー

セカンドレイヤー(ミドルレイヤー)

中間層にあたるこの層は、気温によって変化する体感温度を調整するために必要なアイテムです。トップスだけでなく、ボトムスにもレギンスやミドルパンツを着用することが一般的です。男性向けのメンズや、ユニセックスのウェアも豊富にあり、シンプルなデザインから個性的なものまで選択肢が広いです。
厚手のセーターやスウェットを1枚着るより、着脱しやすく吸湿性と保温性の高い素材のパーカーやフリースなどがおすすめです。特にスノーボード用のアイテムは、動きやすさを考慮してデザインされています。

アンダーウェア

スキー・スノボにおけるアンダーウェアの役割

アンダーウェアの基本となる役割は「温度調整」です。急な天候の変化(吹雪など)や、激しいスポーツで体感温度が変わった際、簡単に調整できるインナーは非常に重宝します。
特に、スノーボーダーは転倒することが多いため、プロテクター機能が付いたインナーを着用する人も多くいます。このプロテクターの上から着るミドルレイヤーは、伸縮性が高く、動きを妨げないものを選ぶことが大切です。また、レンタルができない靴下やネックウォーマー、小物類であるグローブやゴーグルも寒さや吹雪から体を守るための重要なアイテムです。

スキー中のランチタイム

アウターを脱いでランチ。その時どんなアンダーウェアがおすすめ?

スキーツアーに参加している場合、休憩やランチでウェアを脱ぐ機会があります。そんなとき、セカンドレイヤーがおしゃれな普段着としても使えると便利です。
ユニクロなどのシンプルなプルオーバーや、ズボンとして使えるレギンスなら防水のスノーボード用のズボンと合わせても違和感がありません。女性向けのレディースは、特にデザイン性の高いアイテムが豊富なのでアウターを脱ぐ場面も想定して準備しましょう。

スノボゴーグルイメージ

その他、知っておきたいポイント

その他の持ち物

紫外線や光から目を保護してくれるレンズ付きのゴーグルや、ハンドタオルも準備しておくと便利です。帰りの温泉を体験するプランであれば、着替えを事前に準備しておくと安心です。
UV対策も忘れてはなりません。雪面からの反射は非常に強く、日焼けの原因となります。日焼け止めを塗るだけでなく、ゴーグルやネックウォーマー、フェイスマスクで肌を保護しましょう。

使用後のメンテナンス

最新のウェアは撥水性が高いものが一般的ですが、シーズンオフには防水スプレーやクリーニングの防水加工などでメンテナンスをしておくと次のシーズンまで防水性が継続できます。特に上級者は、アイテムのメンテナンスにも注意を払うことで、道具を長く愛用できます。

ウェアサイズ

LLやXXLなどの大きなサイズや子供用のウエアは、ショップやレンタル店の在庫がない可能性もあるので、早めに確認しておきましょう。

各レイヤーとアイテムの選び方

ファーストレイヤー(ベースレイヤー)の深掘り

素材の比較

メリノウール:保温性、防臭性、吸湿性に優れ、少々高価ですが快適性が抜群です。汗をかいても汗冷えしにくいため、長袖でタートルネックタイプのものが特に人気です。
o ポリエステルなど化学繊維:速乾性に優れ、比較的リーズナブルです。最近は保温性も高いものが増えており、ユニクロのヒートテックなど手軽に手に入るアイテムも多いです。

フィット感

身体にピッタリと固定されるタイプが良いです。ゆったりしていると汗がうまく吸収・発散されず、汗冷えの原因になります。

セカンドレイヤー(ミドルレイヤー)の深掘り

素材の比較

フリース:軽量で温かく、吸湿性にも優れています。フード付きのパーカータイプは、ウェアを脱いだときにも普段着として違和感がありません。
薄手のダウン:非常に軽量で保温性が高いです。ただし、濡れると保温性が落ちるため、取り扱いに注意が必要です。

機能性

プロテクター対応:スノーボード用のプロテクターを着用する上級者や初心者には、プロテクターの上からでも快適に着られる、伸縮性の高いプルオーバーがおすすめです。

ウインタースポーツアイテム

その他の重要アイテムと準備

グローブと靴下

グローブと靴下も、アンダーウェアと同様にレンタルではなく自分のものを用意するのが基本です。特に靴下は、スキーブーツやスノボブーツの固定感に影響し、快適性や安全性に関わります。スノボ用の靴下は厚手で膝下までの長さがあり、ブーツ内での擦れや冷えを防ぎます。

ネックウォーマーとフェイスマスク

吹雪や強い風の日には、ネックウォーマーやフェイスマスクが必須です。首元だけでなく顔全体を保護し、寒さや紫外線から身を守ります。

行き帰りの服装

スキーツアーに参加する場合、行き帰りの服装も注意が必要です。トレーナーやズボンなど、普段着で過ごしやすいシンプルなアイテムを選びましょう。帰りには温泉に立ち寄るプランもあるので、着替えは忘れずに準備しておくと安心です。

スノーボードイメージ

まとめ:完璧な装備で最高の体験を

スキー・スノボの服装は「レイヤリング(重ね着)」が基本です。

• ファーストレイヤーは吸湿性と速乾性。綿素材は避け、ポリエステルやウール素材を選ぶ。
• セカンドレイヤーは保温性と伸縮性。フリースや薄手のダウンがおすすめ。
• アウターは防水性と防風性。 これらの基本を理解し、小物類(グローブ、靴下、ネックウォーマーなど)も準備することで、初心者から上級者まで、誰もが安全に快適にゲレンデでのスポーツを楽しむことができます。

インナーは、オンヨネのような専門ブランドからユニクロなどの身近なブランドまで、様々なアイテムが揃っています。事前に参考にして、自分に合った装備を揃えましょう。特にXXLやLL、子供用サイズのウエアや小物はレンタル在庫がない可能性もあるので、事前の確認と準備が必要です。
最新のウェアには、反射材やUV対策機能など、安全に配慮したアイテムも増えています。これらの小物類を上手に活用し、帰りまで最高の体験にしてください。
ジャージやTシャツなどの普段着は、スキー場への行き帰りや、上半身だけの調整には便利ですが、雪山での活動には不向きな冬用の厚着だけでは汗冷えの危険があることを忘れないでください。

この記事を書いた人

名迫

名迫和男

所属
ビーウェーブ東京営業所
スキー・スノボ歴
スキー40年、ファンスキー20年、スノボ1年
おすすめスキー場
栂池高原スキー場

スキーを始めて40年、いろいろなスキー場に行きました。今でも朝からリフト終了時まで滑りまくってます。昔と違いスキー板の性能も良くなりターンも楽になりました。そして疲れた体を癒す温泉と、夜のお酒はもちろん大好きです。

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