大町温泉郷の源泉は、高瀬渓谷にある葛温泉から引湯されています。その葛温泉の開湯は、18世紀後半頃ではないかと言われています。市内に残されている古文書によると「安永年間(1772~1780)には葛温泉が開湯され、木屋・湯屋の2か所を建てて入湯客の便を図っていて入湯人もかなりあったが、享和年中(1801~1803)の大洪水で流失してしまった。
このため、仮設の木屋、湯屋を作ってその場を凌いでいたが、入湯人が一向に来ないので再開発をするために松本藩に25両、10年賦で貸してほしい。」との記録が残っています。
今は葛温泉の4本の源泉を集湯槽で一つに集め、そこから約7.5㎞下流側の上原分湯槽で大町温泉郷などに配当されています。上原分湯槽から1.7㎞下流側の大町温泉郷内には350tの貯湯タンクが整備されていて、そこから温泉郷内のホテル、旅館に温泉が送られています。
単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)の泉質を持つお湯は、神経痛、筋肉津、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、疾病、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進などに効果が期待されています。
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